Luminar Neo はLuminar 4 からどれだけ進化しているのか。【不満は4つ】

2022年2月17日ついに Luminar Neo がリリースされた。

Luminar 4 の発売が2019年11月18日、Luminar AI の発売が2020年12月15日でLuminar AI から1年と少しで進化したことになった。

Luminar AI は正直、微妙で見送ったんで Luminar 4 からはいったいどれだけ進化しているのかは興味のあるところ。

写真現像ソフトにおいて Luminar Neo がリリースされたみたいだけど
Luminar Neo ってどんな機能があるの?
Luminar 4 から乗り換えるほどいいの?
という疑問を解決しよう。

 

 

☑️本記事の内容

Luminar Neo についてどんな機能があるのかを簡単に紹介していく。
Luminar 4、Luminar AI、Luminar Neoの比較を行いながら Luminar 4 ユーザー目線からの本音を書こうと思う。

 

☑️本記事の信頼性

現在 Luminar 4 を購入して使用してるので実際のユーザー目線で伝えよう。

Luminar Neo の無償提供を受けたわけではないので忖度なしで書いていく。

 

☑️まえがき

Luminarシリーズって買い切りタイプとはいえ、毎年リリースされているのが現状。

現在は Luminar 4 を使っていて、Luminar AI がリリースされたときに乗り換えを検討したけど、価格に見合う進化が感じられなかったんで見送った。

今回の Luminar Neo は Luminar 4 からどれだけ進化しているのか、価格に見合った進化はあるのか確認していこうと思う。

 

ではいってみよう。

 

機能比較

まずはサクッと機能を比較してみる。

機種名Luminar 4Luminar AILuminar Neo
レイヤー
RAW画像レイヤー
1つの編集ツールを重ねて使用可能
テクスチャとオーバーレイのビルドイン・ライブラリ
ユーザーのテクスチャとオーバーレイ管理
柔軟でユーザーを中心にした画像編集中のツール適用の順序
編集ツールの各画像レイヤーへの自由な適用
画像マスクを含む全てのレイヤーをプリセット/ルック/テンプレートに保存して、二重に再利用できる
ローカル調整用の基本的なローカルマスキングツール
レイヤーにそれぞれ独立してテンプレートを適用できる
(適用後以前の変更内容は削除されない)
独立のマスクを使用して、いくつかのプリセット/ルック/テンプレートを1つの画像に適用できる
編集ツールの速度は、画像に適用されるツールの数に依存されない
輝度マスキング
AIベース・マスキング
ポートレート背景除去
センサー・ダスト除去
電線除去
画像の奥行きに応じたリライト
AI スカイ・リプレイスメント
AI 補正
AI 縁取り
AI スカイエンハンサー
AI 構図
AI アトモスフィア
AI ボディ
AI フェイス
AI ポートレートボケ
モバイル共有
編集ツールの数323236
AI ツールの数41013
カタログ内写真のインポート/管理
同期編集状態
複数の画像のエクスポート
Adobe Photoshopのプラグインとして機能
Adobe Lightroomのプラグインとしての機能
RAWファイルサポート
Photoshopのプラグインのサポート今後のアップデート
で対応

 

Luminar 4 からの進化

比較をしてみると結構追加された機能があるようだが、詳細を見ていくことにする。

Luminar 4 から進化している内容を抜粋して解説していこう。

Luminar AI については以前に紹介しているので参考にしてくれるとありがたい。

Luminar AI 写真編集の機能を紹介します。【比較購入検討】

 

AI ベース・マスキング

写真のオブジェをAIで認識し、マスクをかける工程を自動で行なってくれる機能。

写選択したいもの、空・山・木・建物・道路・人物などをAIで認識して、自動的にマスクをかけてくれる。

 

ポートレート背景除去

写真内の被写体をAIでに検知して選択してくれる機能。

拡大縮小を繰り返し、チマチマと切り抜いていく面倒な作業を自動で行ってくれる。

バリバリに編集する人には便利な機能ではある。

 

センサー・ダスト除去

ホコリや汚れを自動的に選択して除去してくれる機能。

マスクがけや消去&クローンスタンプで手動で消す必要がなく、数回クリックすることで自動で除去してくれる。

便利ではあるんだけど写真にこだわっている人って、カメラやレンズのメンテナンスもしっかりしていると思うので緊急用で使える。

 

電線除去

写真内の電線をAIで認識し、自動で除去する機能。

風景写真を撮っていて邪魔だなあ。と思ったことは誰でもあるはず。

電線だけでなく、人の写り込みを除去できるようであればなおさら良いのだが。

 

画像の奥行きに応じたリライト

写真の奥行きを考慮して3Dマップを作成し、2D写真上の3D空間に自然に光が照らされているかのようにコントロールする機能。

光のあたり具合を調整できるので、逆光で残念だった写真を補正して使用できるようになる。

AIで自然になるように調整してくれるので簡単に補正ができる。

 

AI アトモスフィア

画像の背景または前景に霧、または霞を配置する機能。

写真の被写体がこの効果に覆われるのを防ぎ、自然に状態になるように自動調整してくれる。

 

AI ボディ

被写体の体型と腹部の形態を調整する機能。

【体型】スライダーで被写体の胴体をスリムにしたりボリュームを増したり調整。

【腹部】スライダーで被写体の腹部をボリュームを調整。

 

AI ポートレートボケ

人物の背景のボケ効果を変更できる機能。

 

モバイル共有

モバイルアプリを使用することにより、PCとモバイルデバイスで写真の共有を簡単にできる機能。

これは Luminar 4 の記事にも要望として書いてたんで嬉しい機能だ。

今の時代、スマホと連携できるのは必須だろう。

 

で、実際使用してみると、写真を送受信するだけのもの。

とりあえず作りましたって感じで、コレじゃない感が。。。イマイチかな。

 

 

不満に思うところは4つ

イマイチだなと感じているところを忖度なしに上げていく。

 

価格が微妙

新規で購入される方は便利機能が満載なので、ありっちゃありだと思う。

1ライセンス   9,580円(税込)
2ライセンス 11,980円(税込)

注意!
1ライセンスとはPC1台のみに限定してインストールできる製品で、PC2台にインストールして使用する場合は2ライセンスの製品を選択する必要がある。
例えばデスクトップPCとノートブックの両方で使用したければ2ライセンスを購入する必要がある。

 

しかし、既存ユーザーからのアップデート価格がいただけない。

1ライセンス   7,880円(税込)
2ライセンス 10,280円(税込)

うーん割高かな。

センサー・ダスト除去機能のアンロックで1,000円とか、必要な機能だけを安く購入できるように願う。

 

ナンバリングが意味不明

Luminar 2 3 4ときて、Luminar AI、Luminar Neo

一体どこに向かっているのやら。。。ナンバリングに適当感があり先行きが不明。

Luminar 4 からのアップデートでもソフト名を変えて全然違う種類と見せているだけ。

まあ買い切りタイプなのでユーザーに買い替えさせて、利益を確保しようとしているところが見え見えでイマイチ。

今回の Luminar Neo も年末あたりにまた名称を変えて切り捨てられるのかと思うと、なかなか購入できないのが本音。

3年は無償アップデートとかにしてもらえたらユーザーは増えると思う。

 

サポートが不安

上でも書いたことなんだが、ソフト名を変えて次々と新しいソフトとしてリリースしているので、実際購入しても新しいカメラが出たとしてもいつまでサポートしてくれるかわからない。

サブスプリクションタイプを購入すればいいんだろうけど

年間 7,070円となっている。うーん微妙。

で、ホームページを見てみると日本語もなんか怪しい。「サプライズのない透明な価格」ってなんだ?

サプライズのないってことはマイナスイメージなんだが、公式ホームページでこんな和訳では購入欲をそがれてしまう。

24時間年中無休のテクニカルサポートの方は大丈夫んだろうか。。。

 

ウォータマークができない

Luinar 4 のレビューでも書いたんだけど、文字のウォーターマークを入れる機能がない。

Luminar 4 実際に購入して使用した感想 レビュー(作例有)

レーヤー機能で画像として重ねれば実現はできるんだけど正直めんどくさい。

モバイル共有機能により簡単にSNSに発信できるようになったのであと一歩って感じ。

ぜひ次のアップデートで対応して欲しいところ。

 

 

どんな人におすすめ?

不満なところを上げてきたが、どんなソフトでも不満はつきもの。

では、どんな人におすすめできるのかを解説していく。

 

Lminar シリーズをまだ持ってない

新規に購入するのであれば便利機能が満載なので満足できると思う。

実際に Luminar 4 でも満足しているので、上位互換であるLuminar Neoを始めて使ってみると色々と驚かされるだろう。

30日間の返金保証もあるみたいのでお試しで使ってみるのもあり。

 

自分に必須な機能がある

Luminar Neo にはいろいろな機能が満載されていて、AIで簡単に短時間で処理してくれる。

例えば風景写真をメインで撮っていて、電線の除去を毎回時間をかけて除去していた人にとっては非常に便利に使える。

加工時間を短縮できるのはありがたいところ。

 

簡単に写真編集をしたい

Luminar Neo はAI処理で数回クリックするだけで簡単に編集できるのが売り。

Lightroom や Photoshop のようなガッツリ編集するのではなく、短時間にサクサクっと編集しいのであればベストな選択となるだろう。

 

 

まとめ

Luminar 4 ユーザー目線で辛口評価となったかもしれないが、Luminar シリーズは便利なソフトだと思っている。

Luminar シリーズを新規で導入しようか検討している人にとってはおすすめできるが、Luminar 4 をすでに持っている人にとっては必要な機能次第かなってところ。

写真管理を目的で Luminar シリーズを購入するとすぐに型落ちとなるので、所有欲は得られない。

買い切りとはいえ、OSのバージョンアップ対応やカメラ機種追加対応などのサポートに不安が残るので、写真管理は純正ソフトを使用し編集のみに Luminarを使用するといった使い方がおすすめ。

 

要望としては、写真管理機能部分などのメイン機能は無償でアップデートで常に最新版が使用でき、必要な編集機能・追加機能は個別でオプション購入できるようにしてもらえるとメインとして使用でき、継続ユーザーも増えるのではないかと思う。

 

 

Lightroom との簡単比較

先にまとめてしまったんだけど、Lightroom との違いについても気になると思うので付け加えておくことにする。

 

Lightroom との価格比較

Lightroom はサブスプリクションタイプなのでサブスプリクションタイプで価格比較をすると

Luminar Neo 1ライセンスでは年間 7,070円

Luminar Neo 2ライセンスでは年間 9,580円

Lightroom は20GBのクラウドサービス付きで年間 12,936円

注意!
Lightroom は複数台のPCにインストールは可能だが、同時起動は認められていない。

となっているのでLuminar Neo の方が少し安い。

 

Lightroom との機能比較

気になった機能についてあげていく。

写真管理機能

写真管理においてはLightroom の方が検索機能が充実しており使いやすい。

例えばLightroom上でフォルダや写真の移動とか削除を行ったとしてもOS上のエクスプローラやFinder上でも反映されるのでわかりやすい。

一方Lunimar上で仮想的に作成しているものであるためわかりにくい。

 

ウォーターマーク

Lightroomではウォーターマークを付与できるがLuminar Neoではできない。

SNSを意識しているのであれば必要な機能である。

 

操作性レスポンス

操作性レスポンスはLightromm の方が軽快、Photoshop は処理は重い。

軽快に扱える順番としては Lightroom > Luminar Neo > Photoshopといったところ。

 

自動レタッチ

自動レタッチ機能はLuminar Neo の方がAIで簡単にできるので優れている。

ただし、写真を撮るのが趣味であればあまり使わなくなるだろう。

 

どっちがおすすめ?

Lightroom の方が知名度があり、Photoshopも利用可能なので所有欲はある。

これから写真をガッツリとしたい人はLightroom + Photoshop を使いこなせるようになった方が応用が効くだろう。

サブスプリクションに抵抗がない人はLightroomがおすすめ。

Lightroom を7日間の無料体験で試してみるのありなので試してみてほしい。

Lightroomの公式ページ

 

Luminar Neo の機能に Lightroom のプラグインがあるのでサブ的な使い方を意識しているのだろう。

結局は完璧を求めるのなら、写真管理をLightroomで行い、簡単レタッチはLuminar Neo で行うといった使い方が最強なのだ。

Luminar 公式ページ

 

※使用している画像は Luminar Neo で加工したものではなく、あくまでイメージ画像なので実際の加工感は公式ページで確認してほしい。

今回は以上で終わることにする。

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