ついにNikonからミラーレス一眼カメラのフラッグシップ機が登場しましたね。
各社からミラーレス一眼カメラのフラッグシップ機が出揃ってきましたので
性能を比較して見ました。
Canonはフラッグシップ機 EOS R1 の噂もありますが、現時点での最高機種 EOS R3 と比較をしています。
フラッグシップ機を購入検討されている方の参考になればと思います。
SONY α1 とCanon EOS R3 とどう違うの?
ミラーレス一眼カメラのフラグシップ機はどれがおすすめ?
という疑問を解決します。
☑️本記事の内容
一眼ミラーレスカメラの購入検討において
「SONY α1」「Canon EOS R3」「Nikon Z9」との性能差をざっくりと比較しています。
各項目ごとに特徴やおすすめできるポイントをあげていき、それぞれの機種はどんな方におすすめなのかも書いていますので、参考にして頂けたらと思います。
☑️本記事の信頼性
一眼カメラのユーザー歴は10年以上でカメラ好きで
以前はCANONマウントの使用経験もあり、以下機材を所有しておりました。
EOS 50Dと7D
EF24-105mm F4L is USM
EF100mm 2.8L is USM
EF85mm F1.8 USM
EF-S 55-250mm is USM
sigma 30mm F1.4 EX DC HSM
現在はSONY α7RIIIとGMレンズを使用しています。
☑️まえがき
ついにNikonから待望のフラッグシップ機 Z9 が発表されましたね。そこでカメラ好きには気になるのはやはりスペック。
「SONY α1」「Canon EOS R3」も素晴らしいカメラですので迷っている方も多いかと思います。
簡単に購入できる価格帯ではないので後悔しないようにじっくり比較検討していきましょう。
こういったブログでは普通、読者の購入意欲を刺激させ購入へ導くことで収益を得るのですが、僕のカメラ記事は趣味で書いていますので好きなことを書いています。
このクラスになると知識を持ち合わせている方がほとんどだと思いますが、カメラ好き1ユーザーの意見として参考にして下さい。
ではいってみましょう。
スペック比較
まず重要なのはスペックですのでざっくりと比較していきます。
機種名 | α1 (SONY) | EOS R3 (CANON) | Z9 (ニコン) |
外観 | 128.9mm 96.9mm 80.8mm | 150.0mm 142.6mm 87.2mm | 149.0mm 149.5mm 90.5mm |
画素数有効 | 約5010万 | 約2410万 | 約4571万 |
高感度性能 | ISO 100〜32000 | ISO 100〜102400 | ISO 100〜25600 |
オートフォーカス 性能 | 759点 EV-4〜20 | 4779点 EV-7.5〜20 | 493点 EV-6.5〜19 |
連写性能 | メカ:10コマ/秒 電子:30コマ/秒 | メカ:12コマ/秒 電子:30コマ/秒 | 電子:20コマ/秒 ハイスピードフレームキャプチャ+ 120コマ/秒 |
動画性能 | 8K:30fps 4K:120fps | 6K:59.94fps 4K:199.88fps | 8K:29.97fps 4K:199.88fps |
EVF | 944万 ブラックアウトフリー | 576万 ブラックアウトフリー | 369万 リアルライブビューファインダー |
背面液晶 | チルト 144万 | バリアングル 415万 | チルト 210万 |
撮影可能枚数 | 430枚 | 620枚 | 740枚 |
動画撮影可能時間 | 約1時間30分 ※熱問題有 | 約3時間10 | 約2時間50 |
メモリスロット | CFexpress x2 SD(UHS-II対応) | CFexpress+SD (UHS-II対応) | CFexpress、XQD (UHS-II対応) |
価格 | 約78万 | 約68万 | 約63万 |
※価格は2021年11月21日時点での販売価格(参考)となります。
外観
SONY α1
Canon EOS R3
Nikon Z9
SONY α1のボディーが一番コンパクトですね。
縦グリップを装着すると高さが96.9mm+縦グリップ52.7mmで149.6mmとなりますが、幅、奥行きは一番コンパクトで持ち運びには有利です。
カメラのデザインは好みが別れるかもしれませんが、僕は昔ながらのCANONやNikonのデザインより、コンパクトで角ばった近未来的なSONYのデザインの方が好みです。
フラッグシップ機はプロ向けを想定して作られているのでデザインは気にするところではないかもしれませんが。。。
有効画素数
ここは方向性の違いが表れています。
SONYとNikonは高画素重視、Canonは高感度重視といったところでしょうか。
主要な用途により選択が分かれるところでもあります。
トリミングしないのであればCanonの2410万画素でも十分な画素数ですが、写真を主な目的とした場合はもう少し余裕が欲しいですね。
写真性能に見劣りしない画素数、3000万画素以上あれば言うことなしなのですが、メーカーの方向性の違いといったところでしょうか。
高画素を求めるのであればSONYのα1がいいですね。
SONY α1 CMOSイメージセンサー
最高画素を求めるのであればSONY α7IVとなってしまいますね。
今更ながら α7RIV と比較して α7RIII を購入した理由
高感度性能
高感度性能としてはCanonが画素数を控えて高感度重視となっていますので一番高いです。
主要な用途により選択が分かれるところですので高画素重視か高感度重視かで選ぶことになりますね。
噂されていますCanon EOS R1 にも期待が膨らむところです。
オートフォーカス性能
仕様の数値上で言えばAFフレーム選択可能ポジション4779点のCANON EOS R3に軍配が上がります。
ただ、実使用においてそんなにいらないような気がしますのでNikon Z9の493点でも十分です。
オートフォーカス速度は実際に触ってみないとなんとも言えないですので実機を触ってみての確認をおすすめします。
連写性能
SONY α1 とCanon EOS R3 が電子シャッター30コマ/秒で優秀です。
普段使いでは10枚/秒もあれば十分と思われますのでNikon Z9 の電子シャッター20コマ/秒でも問題ないかもしれませんね。
Nikon Z9 は120コマ/秒となっていますがハイスピードフレームキャプチャ+時の撮影でJEPG(Normal)での数値となりますので注意が必要です。
このクラスの機種でJPEG出力される方はほとんどいないと思いますので用途が限定されるところが残念なポイント。
EVF
SONY α1 の倍近い944万ドットってすごすぎです。
が、Nikon Z9 の目玉機能Real-Live Viewfinderは、ブラックアウトフリー以上に被写体を逃さないように見えるので優秀です。
撮影時の被写体を逃さない基本動作として、こだわってきたのはさすが老舗のカメラメーカーだと感じます。
Nikon Z9 Real-Live Viewfinder
背面液晶
SONY α1 Nikon Z9 がチルト液晶、Canon EOS R3 はバリアングル液晶となっています。
プロ用途としてはどっちでもいいかもしれませんが、ハイアマチュア用途では自撮り撮影をする用途も想定されるので、バリアングルの方がいいかもしれませんね。
僕は自撮りをしないのでチルト液晶の方がアクションが少ないので使いやすいです。
Canon EOS R3 バリアングル液晶
撮影可能枚数
仕様上ではCanon EOS R3 とNikon Z9 が優秀ですが縦グリップ付きですので相応かと思います。
SONY α1に縦グリップを装着すると、仕様上では本体のみで撮影した場合の約2倍とありますので単純に860枚となり一番優秀となります。
ここまで撮影できればどれを選んでも問題ないかと思いますね。
動画撮影可能時間
SONY α1 は熱問題の報告が多数上がっていますので注意が必要です。
ただ、Canon R3 と Nikon Z9 はまだ流通していないので、動画をメイン使用で考えている方はもう少し待った方がいいかと思います。
動画メインであれば SONY α7sIII の方がおすすめとなりますが。
SONY α7sIII 購入検討【CANON EOS R5&R6とどっち?】
メモリスロット
プロ用途のフラッグシップ機ともなればダブルスロットは当たり前ですね。
信頼性は別としてSONY α1 の2スロットともCFexpress(Type A)対応でSD(UHS-II対応)も使用出来るのは便利に使えそうです。
価格
価格はフラッグシップ機ですので全て60万オーバーで、SONY α1 が一番高く78万円で手軽に購入出来る価格ではありませんが、性能からすれば仕方がないでしょう。
※価格は2021年11月21日時点での販売価格(参考)となります。
どんな人におすすめ?
では、それぞれの機種はどんな人におすすめなのかを紹介していきます。
SONY α1
これからミラーレス一眼カメラを始めて見ようと思っている人におすすめ。
なぜかというと、SONYのミラーレス一眼カメラは使用用途により機種が明確になっており選びやすいからです。
後に動画をメインで使用したいと思いα7sIII を追加購入してもレンズは共有できる為、2台体制での使い分けが出来ます。
性能的にもSONYが1歩進んでいますので満足できると思います。
SONY レンズについてはこちらの記事に書いていますので参考にしてみてください。
SONY 一眼レンズのはじめの一本 SEL24F14GM と SEL55F18Z どっち?
Canon R3
レンズを含め最高性能を求め、贅沢な資金がある人におすすめです。
理由は、一眼カメラはレンズも揃えないと満足に使用できないです。
Canonの最高峰のLレンズは素晴らしく、性能はもちろんのこと所有欲も満たしてくれます。
このクラスの機種を検討するのであればやはりレンズも最高性能を求めたくなりますよね。
でも価格もかなり高いので資金に余裕がある人におすすめとなります。
Nikon Z9
Nikonのレンズ資産を使用したい人、Nikonの使用感が好きな方におすすめです。
こだわりのあるカメラユーザーはNikonファンが多いです。
僕はLレンズに憧れてCanonから始めたのですが、カメラ本体のみではNikonの方がシャッターフィーリングが良くて好みでした。
Nikonのシャッター音は写真を撮っていてすごく気持ちよいので気に入っている人も多いのではないでしょうか。
ただ、Nikon Z9 はメカシャッターが省略されて電子シャッターのみとなっていますのでNikonのシャッターフィーリングが好きであった人は実機をさわって見た方がいいです。
まとめ
ミラーレス一眼カメラのフラッグシップ機を比較して見ましたが、いかがでしたでしょうか。
性能だけをみるとミラーレス一眼カメラの先陣である SONY が1歩先に進んでいるように思いますが、Canon Nikon も頑張ってここまで仕上げてきているのはさすがといったところです。
噂のCanonの本当のフラッグシップ機 EOS R1 が出るのであれば EOS R3 でこの性能ですからSONYの上を行くかもしれないと思うととても楽しみです。
カメラ好きとしては SONY 一強より各社の特色を生かした機種が出てくればより選択肢も増え、選ぶ楽しみも味わえます。
現時点でのミラーレス一眼カメラはレンズと本体の性能バランスを考えるとSONYがおすすめとなります。
今後、各社からより良い性能を低価格で発売されてくるとますます盛り上がると思いますので頑張って欲しいところでもありますね。
スマートフォンのカメラ性能も素晴らしく進化を遂げて、一般の使用用途では一眼カメラの優位性は無くなってきたかもしれませんが、写真を撮る感覚、写真を撮る楽しみを与えてくれる。また、一眼カメラの醍醐味であるレンズ選びの楽しみもありますので一眼カメラを使い続けたいと思います。
今回は以上になります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。